ドラックストアなどに行くと、さまざまなタイプの洗濯用洗剤が置かれています。昔からある粉洗剤、使い勝手のよい液体洗剤、おしゃれ着用の中性洗剤……。
いろんな洗剤を見ていると「そもそもおしゃれ着用の洗剤って普通の服に使ったらダメなの?」と思うこともあるのではないでしょうか? 普通の洗剤と比べて何に違いがあるのか分からないという方もいるはず。
そこで今回は、普通の洗剤とおしゃれ着用洗剤の違いをお伝えします。
主な洗濯用洗剤の種類
液体洗剤
一般的に普段使いされている洗剤は“液体洗剤”です。液体洗剤には大きく二つの違いがあり「液性の種類」と「蛍光増白剤の有無」に分かれます。
液性の種類は主に「弱アルカリ性」と「中性」に二分され、弱アルカリ性は中性よりも洗浄力が高いのが特徴です。普段使いの洗剤としてはもちろん、食べものシミが付いた衣類などに直接洗剤を付けて洗う前処理などをしたいときにもおすすめです。
一方で、中性洗剤は弱アルカリ性に比べると洗浄力は落ちますが、衣類を傷めにくいというのが特徴。特に目立った汚れがない場合は中性洗剤で十分です。
さらに、液体洗剤には蛍光剤が入っているモノとそうでない洗剤があります。蛍光増白剤はその名の通り、見た目の白さを増す効果があるため、白いワイシャツなど白さを保ちたい衣類の洗濯に向いています。
粉末洗剤
粉末洗剤と液体洗剤の違いは洗浄力が強さ。粉末洗剤は洗浄力が強いため、見た目をより白く洗いあげる効果があるのが特徴。泥汚れの付いた体操服などを洗濯する際は、粉末洗剤がおすすめです。
おしゃれ着用洗剤
おしゃれ着用洗剤は、一般的な液体洗剤や粉洗剤と比べると最も「衣類にやさしい」のが特徴です。液性としては中性洗剤に分類されます。一般的な液体洗剤や粉洗剤と比較すると、デリケートな衣類を洗う際も縮みにくいように“シリコン”などが含まれている点に違いがあります。ニットや浴衣、デニムなどを洗うのにおすすめの洗剤です。
おしゃれ着洗剤を使うからと言って、どんな衣類も縮まないという訳ではありませんが、ニットや浴衣などを洗う際におすすめです。
おしゃれ着洗剤を使った洗濯のポイント
1.柄物などは色落ちチェックをする
おしゃれ着洗剤を使用する前に、柄物や色物の衣類などは必ず色落ちチェックをしましょう。その後、衣類におしゃれ着用洗剤を直接付けて、手ぬぐいなどの白い布で軽くたたきます。
白い布に色が付かなければ、他の衣類と一緒に洗濯しても問題ないです。
2.汚れがひどい部分は前処理をする
食べもののシミなどが付いている場合は、洗濯する前に前処理をしておきましょう。汚れの強い部分に直接おしゃれ着用洗剤を付けて、汚れを浮かすように軽く叩きます。
3.たたんで洗濯ネットに入れる
型崩れや他の衣類との絡まるのを防ぐために、洗濯ネットに入れてから洗いましょう。ボタンやファスナーは閉じ、汚れのひどい部分を表にしてたたむのがポイントです。
また、刺しゅうやビーズにように装飾があるものや、柄物などは衣類を裏返しにするのがおすすめです。
まとめ
洗浄力の強さなら粉洗剤、普段使いなら液体洗剤、ニットや浴衣などのデリケートな衣類の洗濯ならおしゃれ着用の洗剤というように、洗剤は使い分けるのが理想。それぞれの違いを知れば、衣類を長持ちさせることにも繋がりそうですね。